2008

01.27

ビューティー&ゴースト:海野幸

ビューティー&ゴースト (シャレードパール文庫 ウ 1-1) (シャレードパール文庫 ウ 1-1)ビューティー&ゴースト (シャレードパール文庫 ウ 1-1) (シャレードパール文庫 ウ 1-1)
(2007/11/16)
海野 幸

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税込500円という薄い文庫という形態にぴったりの軽く読めて楽しいお話でした。
なんか主人公の受の意地の張り方がリアルでねー。
そうそう数年前まで就職は大変だったのよ…バブル後で割りを食ったと思ったらいつの間にか今は売り手市場にという狭間の世代の悔しさみたいな。
物語自体は結構突拍子もないのにこういう主人公の細かい人物造形が妙に利いてます。キャベツ食いとか。
充分楽しめましたが普通の厚さで続編のショートストーリーとかつけてほしかった気もします。

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    2007

10.21

吸血鬼には向いてる職業:榎田尤利

吸血鬼には向いてる職業 (B-BOY NOVELS) 吸血鬼には向いてる職業 (B-BOY NOVELS)
榎田 尤利 (2007/09)
リブレ出版
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短い感想2/2
立て続けに吸血鬼ものを読みました。
特に吸血鬼ものが好きってわけじゃないんだけど、どっちも表紙と口絵が秀逸だと思います。
で、こちらは蝙蝠ならぬ黒猫ケイトがかわいいです。
肉球と修羅場とトーン貼り。「あああああああっ。猫の手も借りたい!」という同人者一部の人々の夢がここに。
全体的に漂うドタバタ感が昔の少女漫画っぽくて楽しかったです。



関係ないけどタイトルくらいは「向いている」とちゃんとした日本語にしてほしかったような気がしないでもないなどと思ってしまったのは前に読んだ綺堂先生の随筆のせい。
随分あの人は劇作家として「〜てる」って言葉嫌ってたからなあ。

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    2007

08.23

午前五時のシンデレラ:いつき朔夜

午前五時のシンデレラ (新書館ディアプラス文庫 167) 午前五時のシンデレラ (新書館ディアプラス文庫 167)
いつき 朔夜 (2007/08)
新書館
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小学生だか中学生の頃読んだ谷川史子の長崎くんちが出てくる漫画の台詞「ばってん…好いとお…」を読んで以来、九州弁に弱いpelineです。
ということで
小倉弁萌えー!

いつきさんの文章は妙に読んでいて自分のリズムに合うので今回はあらすじを見ずに作家買い(挿絵の北畠さんも好きなので)だったのですが、舞台がパチンコ屋、しかもちょっと怖いイメージの北九州。
「うわあ…出張で行ったことあるけど北九州ってなんか独特の怖さがあったよなあ」と思ったら作者さんの出身地でしたか。いつきさん並びに北九州の皆様ごめんなさい m(_”_)m

正直受の主人公の優也には「流されすぎだろ!っつかそれは生徒達に無責任すぎるよ!…うわあ、しかもそんな小学生みたいな騙され方しないでえええええっ!」と軽くイライラもしますが(笑)、崖っぷちに追い込まれると必死かつ毅然としていて好感。
まあ、でもどれも攻の飛良絡みでしたね…強姦とかやくざとか昔の縁とか。愛の力ってヤツか。
その攻の飛良がカッコよくてね! それが前述の小倉弁なんですが!
男前だけど強面の幕末志士風の兄さんが「好いちょう」って、もう、ね!!!
いや、小倉弁以外にもステキなところはあったんですけど、すごく小倉弁がこの飛良に合っていて、イキイキとした彼のキャラに引き出されるように小倉の町のイメージも浮かんできて良かった。方言って舞台になっている土地のイメージが湧きやすいですよね。
私は方言で独特のリズムが生まれるのも好きなので楽しかったです(小倉弁はよく知らなかったけど博多弁、大分弁あたりは少し馴染みがありますし。長崎弁はどちらかと言うと博多弁に近いのかな〜?)。

いつきさんは良くも悪くもエロシーンがあんまりエロっぽくない人なので(いつもエロさより登場人物の必死さの方が伝わって来るんだよな。そういう意味では上手いのかもしれませんが)北畠さんの線が綺麗で品のある体温の低い挿絵では大人しくなりすぎてしまうのではないかと思っていたのですが、着衣の色気にやられました(笑)。
最後の挿絵(優也の健気さとかエピソード自体も萌えたけど)艶っぽくて綺麗でお気に入り。

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    2007

02.22

コンティニュー?:いつき朔夜

コンティニュー? コンティニュー?
金 ひかる、いつき 朔夜 他 (2006/05/09)
新書館
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この作家さんの「八月の略奪者」が面白かったので。いずれ「八月の略奪者」の方の感想も書きたいと思いますが恐竜好き・トカゲ好き・博物館好きの自分はあっちこっちに話が飛んでしまいそうです。

リストラされて困った受が攻と愛人契約をしてしまうというあらすじ自体はBL的にはよくありがち(?)な感じなんですが、会話や心理描写が的確でテンポがすごく良いです。二人のお初のときの「言うことを聞く」なんてあたりの描写や二人の時代劇ネタとか妙に好きで序盤から掴まれてしまった感じ。
変な言い方ですが社会人が書いた描写だなあというのがしみじみ分かるお話というか、ちょっと小説的な強引な展開はあるものの、仕事や周囲の人間の書き方に生活感やそのキャラの主義主観が見られて堅実な作風だと感じました。ラノベからミステリ・サスペンス系にデビューした乃南アサさんみたいな感じになっても面白いかなあと。なんていうか脇キャラもちゃんと立っているので恋愛以外にもいろいろなタイプのお話を読んでみたいと思いました。同時収録の続編に出てくる会社の人たちが個性的なんだけれど「ああ!居る居る、こういうものの言い方する人!」って感じで台詞からイメージが浮かぶんですよね。
あと金さんの挿絵って今までちょっと苦手(受が可愛すぎて好みじゃなかったんですが…)だったんですけどこの挿絵はぴったりでした。美里ちゃんがすごく可愛い!!
そうそう、子供の描写や親としての心情が極自然でお母さん作家さんなのかなとちょっと気になってしまった。

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